怒りっぽくなることも

病院

焦ってもいいことはない

うつ病の人の中には、医者にうつ病だと診断されてホッとするタイプと納得できずに苦しむタイプの人がいます。苦しむタイプの人は、自信に満ち溢れて生きてきたという人が多く、自分の今の状況が受け入れがたいと感じている可能性が高いです。それにより、怒りっぽくなったと周囲が感じることもあります。しかし、意外と見落とされがちですが、うつの特徴の一つに怒りっぽくなる、イライラするといったものがあります。うつ病はリラックス効果のあるセロトニンが減少することが起因となっていると考えられていますが、うつ病の人がイライラしてしまうのは、当然といえば当然のことです。また、ありがちな言動としては、外部や周囲の人には極端に気を使ったりするのに、身内や言うことを聞いてくれそうな人には態度が大きくなるというものがあります。逆にいえば、元々、そういうタイプだった人はうつ病になりやすいということです。うつ病になったからといって性格は変わりませんから、外の人に対してはシュンとしているのに、家の中では怒鳴ったりするというのも珍しくないことです。仮に一家の主がうつ病になってしまったら、家族としてはなるべく早く復職してほしいと考えてしまうのは当たり前のことかもしれません。しかし、焦りを前面に出した接し方は禁物です。一番焦りを感じているのは本人ですし、休職せざるを得ない事態となれば、間違いなく戸惑いを感じています。そのうえ、家族の焦りが伝わってくることになれば、余計に落ち込んでしまうだけです。周囲が焦ってせかしたところで病気がよくなることはありません。うつ病というのは、本人が悪いと自覚していることを周囲から指摘されると余計に落ち込み、次の悪い要因を生み出すという仕組みです。そのため、周囲の接し方として正しいのは、うつの内科の病気も同じ病気なのだということを、家族が正しく理解することです。たとえば、夫が肝炎だったとして、それにより体がだるくて動けないので焦りを感じてイライラしていたら、悪化させて肝硬変になっては大変なので医者の言うことを信じて、とにかく休養するように周囲は努めようとするのが一般的になります。うつの場合も同じ接し方をすればいいわけです。この病気は、数か月で治ることもあれば、それ以上の月日がかかることもあります。そのため、早く復職してもらいたいのなら、家族が焦ったところでどちらに転ぶかは誰にもわかりません。周囲は本人への接し方として、むしろ焦るほど病気は長引くと肝に銘じておくことが大事です。

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